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超有名店も覆面取材果たして本音やいかに?

肥「やっぱりインパクト大だったのが、『築地トゥットベーネ!』。」

築地トゥットベーネ!

写真:パラディーゾ 2592円

肥「『パラディーゾ』というピッツァには度肝を抜かれました。新鮮な魚介がテンコ盛り!
しかも、ハマグリなんてプリップリでウマいのなんの」

人気イタリアン「築地パラディーゾ!」の2号店「築地トゥットベーネ!」。薪窯を使った料理を看板にオープンした。数あるピッツァメニューの中でもここでしか味わえない独創的な1品が、その名も「パラディーゾ」。[交]築地駅1番出口から徒歩5分、新富町駅から徒歩8分、築地市場駅から徒歩11分 ※ランチタイム有

菜「私は『マッシモッタヴィオ』です。

マッシモッタヴィオ

写真:ボリチーナ 2354円

菜「ソースがとにかくたっぷり。それもハンパなく。出来立ては、ちょっとした水たまりみたいなんですよ。皿を揺らすとソースにさざ波が立つくらい」

肥「それって味はどうなの?」

菜「水分を吸って生地がビチャビチャになっちゃうと思うでしょ?そんなことは全然ないんです。生地自体が厚くてしっかりしているからなんでしょうね」

「グラッツェ~!」と、店内にはマッシモッタヴィオさんの明るい声が響く。ナポリ出身で14歳からピッツァ職人として腕をふるい、現在キャリアは30年にもなる。マッシモッタヴィオ[交]京王井の頭線永福町駅北口から徒歩2分 ※ランチタイム有

武「ボクは『ピッツェリア ダ・アオキ タッポスト』かな。」

ピッツェリア ダ・アオキ タッポスト

写真:ビアンカネーヴェ 2700円

武「『ビアンカネーヴェ』というピッツァがあるんですけど、とにかくルッコラが、比喩じゃなくて山ですよ。山!さすがに食べきれずに持って帰ったんですけど、冷めても美味しかった」

肥「確かにソレあるかも。いい店のピッツァって、時間が経ってもちゃんと美味しいんですよね。」

ピッツェリア ダ・アオキ タッポストのオーナーの青木嘉則さんは、世界最高のナポリピッツァ職人と称されるガエターノ氏の元で日本人で初めて修業し、帰国後、店をオープン。青木さんのピッツァ哲学の根底にあるのは、ナポリと同じ味を作り続けること。[交]西武池袋線豊島園駅から徒歩7分

肥「イマイチと思う店のは、冷めたらヘナヘナだったけど」

菜「じゃあ、逆に『これはチョット……』っていう店ってありました?」

肥「あった!中目黒にある人気の『D』って店。生地はさすがの美味しさだったんだけど、上にのっているチーズが、片側だけに集中してて、半分くらいチーズなし。見た目からしてテンション下がっちゃいますよ」

菜「雑だなあ。確かに、ピッツァって最初のひと口目が勝負じゃない?だから、カットされたアノ三角の部分にチーズがのってないのがあるのは、ちょっといただけないかも」

武「ボクもあります。池袋の『L』は、ピッツァ職人の選手権で優勝と謳っていて、かなり期待したんですけど、食べてみると、なんだか焼きがイマイチ。『ホントに優勝したヒト?』って店のスタッフに訊いたら『別の職人です』だって。ズッコケちゃいました」

菜「そうそう、焼きの技術って大事ですよね。焼きが甘いと、小麦の香りも全然たってこないし」

肥「じゃあ、ここで私がマニアの知人から教えてもらったピッツァの味わい方を伝授します!」

菜&武「へえ、どんな?」

肥「焼きたてのピッツァがきたら、まずコルニチョーネ(耳)の部分をちぎって、さらにそれを開きます。それでソッコー匂いをかぐ。こうすると、粉の香りの強弱がハッキリ分かるんですよ」

菜「想像すると、ちょっとヘンタイっぽいんだけど(笑)」

肥「そうなの。覆面調査した全店でやってたんだけど、もれなく他のお客さんからヘンな目で見られてた」

武「あと、声を大にして言いたいのが、やっぱり最初はとにもかくにもマルゲリータを食べるべし!ってことです」

菜「私も今回の取材で、マルゲリータを食べ続けたけど、店の実力を計る上で、最適なピッツァだと思う。具材もシンプルだから、生地の風味をダイレクトに感じるし、店で使っているチーズの質も分かる。これを食べてから、2枚目にチャレンジするべきですよ」

肥「あ、でも店によってはハーフ&ハーフにしてくれるところも多かったですよ。『ラルテ』なんて良心的に+300円でしてくれるし。

ラルテ

写真:マルゲリータ 1500円

肥「太刀魚とか旬の素材を使ったピッツァもあったから、色んなの食べたいじゃない」

菜「そ、そんな裏技もできたんだ!?」

肥「常連じゃなくても、そういうオーダーメイド的な要望にも快く応えてくれる店って、やっぱり良い店だと思うし、そういう点も、評価に加味しました。それに『ラルテ』はピッツァだけじゃなく、前菜もすごく美味しかった!」

職人歴21年の井上さんが作るピッツァは「現状に満足せず、味を追求したい」という入魂の1枚。薪窯の状態を見て瞬時に焼き方を判断し、一途に窯と生地に向き合う姿に食す前から味への期待感が高まる。生地はイタリアの小麦粉を2種類配合し、重過ぎず軽過ぎずの絶妙な食感。ラルテ[交]東急田園都市線三軒茶屋駅南口から徒歩3分

菜「ピッツェリアって、ピッツァ以外の料理が弱かったりしますよね。その点、『ガレオーネ』『ラ・ピッコラ・ターヴォラ』は、メイン料理も洗練されてたなあ」

ガレオーネ

写真:ガレオーネ 1944円

横浜にある予約の取れないレストラン「カンブーザ」の姉妹店としてオープンした「ガレオーネ (GALEONE)」。料理の主軸となるのは、ピッツァと炭火焼き。熟練した腕前のシェフによる、炭火焼きをはじめとした、洗練された一品料理の数々もぜひ堪能したい。[交]東急東横線都立大学駅から徒歩1分 ※ランチタイム有

ラ・ピッコラ・ターヴォラ

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写真:ピッツァ•ピッコラ•ターヴォラ 2600円

1998年に創業し、関東で初の「真のナポリピッツァ協会」認定店となった「ラ・ピッコラ・ターヴォラ (La Piccola Tavola)」。現在ピッツァイオーロとして窯を守るのは、シモーネ・サルナッキアロさん。ナポリ出身で14歳の頃からこの道を歩んできた。[交]京王井の頭線永福町駅北口から徒歩2分 ※ランチタイム有

肥「ところで、ピッツァイオーロってヤケにイケメンが多くないですか!?」

菜「多い!めちゃくちゃ多い!」

肥「『ラ トリプレッタ』なんて、スタッフ全員イケメン!」

ラ トリプレッタ


写真:チーロ 1400円

肥「ここは極楽かと。イケメンなだけじゃなくて、味も抜群だし接客も文句なし。マルゲリータは950円で、値段も良心的。外で並んでいるお客さんがいたのもわかるなあ」

若きオーナー太田さんはナポリの名店などで修業を積んだ実力派。現地から招いた窯職人が作った特注の薪窯を愛用している。南イタリアの郷土料理や本格エスプレッソなど、本場の味わいは秀逸だ。ラ トリプレッタ (LaTRIPLETTA)[交]東急目黒線ほか武蔵小山駅東口から徒歩1分 ※ランチタイム有

武「ピッツァって大抵ドコの店でもそれなりに美味しいじゃないですか。わずかな味の差が勝負の分かれ目になった印象です。体重5キロ増をものともしないで、選び抜いた店の味を、ぜひ読者の皆さんにも味わって欲しいですね」

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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