バス停の名前は「野球場裏」
駅前のロータリーを離れたバスは、そのまま駅前の大通りを駅を背にして真っ直ぐ走り出す。東京から延びる国道15号、通称「第一京浜」を渡り、もう少し進んだところで、左斜め前方へ切り込む道へ、左折。次の停留所、その名も「野球場裏」で下車しました。
降りてから初めて、スマホの地図アプリで自分の今いる位置を確認する。方角的にはこっちらしいな。見当をつけて住宅街の路地に入ったら、そのまま目の前にスタジアムらしき建物が見えました。あれが元川崎球場? 直ぐ脇では路面の落ち葉を掃いている、どう見ても地元民のオッチャンあり。こんな、どこにでもあるような住宅街のど真ん中に、かつてのプロ球団の本拠地はあったんだ!?
歩み寄って見たが、何かの工事中らしく敷地には立ち入れない。どうなってるんだろうなぁ、と取り敢えず敷地に沿って左方向に歩いてみたら、角地に出ました。工事用フェンスはここで途切れてる。工事の概要が張り出されていたので、見てみると、どうやら球場の敷地を含む一帯は「富士見公園」というらしく、その再編整備工事が行われてるみたい。
川崎球場跡にある「富士通スタジアム川崎」
球場跡そのものは現在も使われているようで、「富士通スタジアム川崎」という施設になってました。基本的にはアメリカンフットボールなどのスタジアムとして使われているようだ。施設に沿って歩いていると、中が覗けるところがあったので見てみましたが、確かにアメフトのゴールが立ってました。また、スタジアムの管理事務所に地元サッカーチーム、川崎フロンターレの写真が貼ってあり、ここも運営に参加したりもしているらしい。
地図には「富士見球場」という施設も書かれており、もしかしてそっちが川崎球場跡? とも思ったが、見てみたら市立富士見中学校の校庭だったので、やっぱり「富士通スタジアム川崎」が球場跡で間違いないようです。かつてのロッテオリオンズの本拠地は、こんな形で生き残っていたんですね。別にファンだったわけではないけど、何だか感慨深いものがありました。