軽自動車が選ばれるのは税額が安いからだけではない
いい換えれば都市部を中心とした1台だけの所有では、軽自動車の税額を節約できるメリットは小さいが、最近はN-BOXなどの軽自動車が好調に売られている。その理由は、税額や維持費の安さよりも、車両のデザインや機能に魅力があるからだ。
軽自動車は国内向けに開発されるため、海外向けの小型/普通車よりも、共感の得られる商品が多い。つまり今の軽自動車は、日本のユーザーを見据えたクルマ造りによって販売が好調だ。税額など維持費の安さではなく、車両全体の魅力で選ばれる存在になった。
文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。
写真/ホンダ、スズキ