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高齢者へは「最新の機能満載のクルマはあまりおすすめしません」(塚本先生)

ヒョンデ・アイオニック5Nのインパネ部分。多機能満載のボタン類や表示。最新タイプだが、高齢者にとっては機能面に気をとられ、クルマの操作ミスを起こす可能性もある!

「脳を鍛える」「脳にストレスをかけてあげる」。脳の活性化についてわかりやすく説いてくれた脳神経内科専門医・塚本先生。

旅して各地のおいしい物をいただくための相棒「クルマ」。高齢者のクルマ選びについて、塚本先生の独自の考えをここでご紹介したい(『運転免許認知機能検査 完全攻略本』からの転載)。

私のクリニックを受診する高齢の方の多くは「クルマに乗らなくては生活ができない」と訴えてきます。そんな方によくアドバイスするのが、「最新の多機能なクルマに乗らない」ということです。

最近のクルマにはたくさんのスイッチがあり、ディスプレイにもさまざまな情報が表示されます。それらは便利な反面、衰えはじめた脳にとっては少々過酷……。

目や耳から情報を入れすぎると脳はパンクして運転脳が正常に働かなくなり、操作ミスの危険が高まります。高齢になったらなおさらです。

例えば、ディスプレイに情報が表示されたり、音声が流れたりするたびに気をとられて注意力が散漫になります。すると、アクセルとブレーキの踏み間違いなどの操作ミスが起きやすくなります。

……なるほど。便利機能は高齢者にとっては「危険要素」もはらんでいるということ。高齢者には「脳に優しいシンプル機能のクルマ」が最適という考え方。大いにわかる気がする!

別冊ベストカー
『運転免許認知機能検査 完全攻略本』
総合監修:塚本浩(脳神経内科専門医)
定価:本体1200円(税別)
発売日:2024年6月20日
ISBN:978-4-06-535658-6
講談社ビーシー/講談社

文:おとなの週末Web編集部/写真:Adobe Stock、おとなの週末Web編集部

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