【予測2】見映えや食べさせ方にひと捻り、手土産の主流は「ネオ和菓子」に!?
地味だけどおいしい「和菓子」が近年進化中。素材にこだわりちょっぴり高級。そして、SNSの写真映えは当たり前。なんなら動画で映えそうな動きのあるものも。「ネオ和菓子」がバズる予感!
《ネオ和菓子1》やさしくはかない至福の口どけ『菓子たかむら』@神谷町
昨年7月オープン。秋田の会員制料亭『日本料理たかむら』で人気だった「八衣(はごろも)」が東京でも食べられるように。やわやわの求肥で包まれ、餡や果実と一体になりながらスーッと消えていく軽さは衝撃的だ。
八衣(はごろも)700円
「乾酪」はバスクチーズケーキと餡という新しい組み合わせで、「甘蕉」のチョコバナナと餡、カカオ求肥のバランスも絶妙。季節限定の「絹芋」のシルクスイートにはイチジクの甘露煮、「苺」には抹茶の求肥など、さりげなく効かせたプラスαが素晴らしい。
[住所]東京都港区虎ノ門5-3-3神谷町プレイス1階
[電話]03-6809-1608
[営業時間]9時〜18時
[休日]日・祝
[交通]地下鉄日比谷線神谷町2番出口駅から徒歩1分
《ネオ和菓子2》とろける柔らかさは想像以上『ひいらぎ銀座本店』@東銀座
上質なブランドスイーツのセレクトショップとして昨年10月にオープン。イートイン用にオリジナルで作られた「沈む、みたらし団子」の誕生は、年配の方にも安心して食べてほしいという思いがきっかけだとか。子どもに人気のプリンやゼリーからもヒントを得て今のスタイルに。
沈む、みたらし団子650円
柔らかさのキープのため毎朝一つひとつ手作業で仕上げるという。見た目のとろとろ感だけでなく、みたらしの餡と絡み合いながら溶けていくはかなさは未知なる体験。
《ネオ和菓子3》和&洋の自由な発想がユニーク『フラワーおはぎ専門店Oh!huggy!!世田谷店』@千歳船橋
兵庫・神戸で話題を集め、東京に進出。小ぶりのおはぎを飾るかわいらしい花は、餡を絞って表現されている。月ごとに季節の花に替わり、この12月限定おはぎは冬がテーマ。
七個入りギフトボックス(風呂敷包み)2530円※内容は日替わり
「ポインセチア」は甘酸っぱいカシスピューレが包まれ、中央の「寒椿」はまろやかなホワイトチョコ餡と甘酸っぱいイチゴがマッチ。「初雪」は爽やかなゆず風白餡と、一つひとつ異なる味わいが楽しい。飛騨地域産もち米を使っているというおはぎのなめらかな口当たりも◎。
[住所]東京都世田谷区桜丘2-29-11
[電話]03-6161-3146
[営業時間]10時〜18時※売り切れ次第終了
[休日]月
[交通]小田急線千歳船橋駅南口から徒歩すぐ
《ネオ和菓子4》パン屋発のサクふわにハマる!『R Baker mini祖師ヶ谷大蔵店』@祖師ヶ谷大蔵
米粉を用いたパンで知られる『R Baker mini』が開発した、揚げどらやき。お馴染みのどらやきのフォルムをイメージし、ベーカリー発ならではの技、専用の生地を油で揚げることで、外はサクッと軽い歯ざわり、中はふわっふわの食感に。
プレミアムあんこ320円
定番の「十勝小豆餡」のほか、「白あんミルク」や「生キャラメル」など全24種が日替わりで登場する。「ほろ酔いラムレーズン」は、ほんのりラム酒が香る大人な味。ミニサイズもあるので、小腹が空いたときにも最適。
[住所]東京都世田谷区祖師谷1-10-7
[電話]03-6411-5066
[営業時間]10時〜19時
[休日]月・火
[交通]小田急小田原線祖師ヶ谷大蔵駅北口から徒歩3分
とろける食感がさらに進化
伝統を受け継ぎながら、新しい素材や調理法が取り入れられた「ネオ和菓子」。ここ数年このワードを聞くから、ひとつのジャンルとして確立しているとも言えるが、毎年さらなる驚きに出合えるのだから、確実に進化し続けているのだ。
その中で、今年ぜひ注目したいのが、さらに追求された柔らかい食感とはかない口どけ。『ひいらぎ銀座本店』は、みたらし団子をまさかの液体に近い状態にしてしまうとは!とびっくりした。
『ひいらぎ銀座本店』沈む、みたらし団子 650円
『菓子たかむら』の「八衣」も“とろける”と謳っているが、それどころではなく瞬時に消えていくようだった。
「揚げどら焼き」は生地に自信があるベーカリーならではの、ふわもちとサクッが一体となって、幅広い年代の興味を引きそうだ。
また、つつましい雰囲気だった和菓子が愛らしく彩られたり、シンプルながらもセンスが感じられたり、おしゃれさが格段に増している。
素朴なおはぎも見映えがよくなってきてはいたが、『Oh!huggy!!』の繊細な花の作り込みは見事。特別感もあるので自分のご褒美にもいいし、和菓子にあまりなじみのなかった若い人たちへの手土産にしたら一気に株が上がりそう。