舞浜リゾートライン。聞きなれない名前だと思われた方もおられることだろう。「ディズニーリゾートライン」と聞けば、誰もが知っている東京ディズニーリゾートの各施設を結ぶモノレールだが、この路線を運営している鉄道会社が舞浜リゾートラインなのである。今年(2026/令和8年)の7月27日で、開業から25周年を迎えた。イエロー、ピンク、ブルー、パープル、グリーンの5色によるカラーリングも印象的な車両には、ミッキーマウスの顔をかたどった窓やつり革といった可愛らしいデザインも特徴のひとつだ。東京ディズニーリゾートの中を走ることから“アトラクション”のひとつと思われがちなモノレールのあれこれを紐解くことにしたい。
※トップ画像は、開業2年目を迎えたころのディズニーリゾートライン。車両は「リゾートライナー」と呼ばれ、この車両は開業から2024(令和6)年まで活躍したType-X(10形)=2003年7月27日、浦安市舞浜
アトラクションではない本物の鉄道路線
モノレールといえば、東京・浜松町と羽田空港を結んでいる東京モノレールが有名であるが、日本には最多期で12社局のモノレールが存在したが、現在は8社により営業運転が行われており、そのうちの一つが舞浜リゾートラインだ。東京ディズニーリゾートの最寄り駅であるJR京葉線の舞浜駅から徒歩連絡で乗車することができる「ディズニーリゾートライン」は、そのJR舞浜駅と東京ディズニーランドや東京ディズニーシーを結び、東京ディズニーリゾートを周回しながら結んでいる。
そもそも、モノレールの語源はというと、ギリシャ語の「mono(ただひとつの)」と英語の軌道「rail」を組み合わせたもので、路面電車と同様の軌道に属し、「単軌鉄道」とも呼ばれる。専門的には、路面電車と同じ「鉄道」と「軌道」に属するものがあり、そのなかに鉄道(跨座式〔こざしき〕鉄道)、鉄道(懸垂式鉄道)、軌道(跨座式モノレール)、軌道(懸垂式モノレール)の4種類が存在する。
最初に営業運転を開始したモノレールは、1957(昭和32)年に開業した東京・台東区の上野動物園の中を走っていた東京都交通局・上野懸垂線だった(現在は廃止)。現役路線としての最古参は、1964(昭和39)年に開業した日立運輸東京モノレール(→現・東京モノレール)で、一番新しい路線は2003(平成15)年に開業した沖縄県を走る沖縄都市モノレールだ。舞浜リゾートラインはというと、国内では10番目(廃止路線を含め)に開業した路線である。
舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)は、東京ディズニーリゾートの中を走ることから、”ウエスタンリバー鉄道”のようなアトラクションのひとつだと、勘違いをされている方もおられるのだとか。しかしながら、れっきとした京成グループに属する「鉄道=第一種鉄道事業者(株式会社舞浜リゾートライン)」なのである。会社が設立されたのは1997(平成9)年のことで、翌年の10月の工事着工と同時期に路線名を「ディズニーリゾートライン」とすることが発表された。
ディズニーリゾートラインのマメ知識
路線長さ(距離)は5km、駅数は4駅(リゾートゲートウェイ・ステーション、東京ディズニーランド・ステーション、ベイサイド・ステーション、東京ディズニーシー・ステーション)で、全線単線の環状(周回)路線は反時計回り(1周13分)の一方通行で列車が走る。専門的には、動力は電気で直流1500V、最高速度は50km/h、運転方式(信号装置)は自動列車制御装置(ATC)併用自動列車運転装置(ATO)を採用し、運輸指令室からの遠隔制御により列車の運行やドアの開閉操作を行っている。
日常は、非常時や運転士の訓練時を除いて無人運転を行っているため、運転士は乗務していない。そのスペースとなる先頭車両には展望席があり、運転士気分で車窓を楽しむことができる。なお、車掌は乗務しているが旅客案内係(保安要員)的な要素が大きい。また、東京ディズニーリゾートの他の施設と同様に、働いている人を「キャスト」と呼び、駅員を「ステーションキャスト」、運転士は「ドライバー」、車掌は「コンダクター」と呼んでいるのも、東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドの100%子会社ならではだ。







