販売面で大きく貢献
4代目ファミリアは1980年まで販売され(バンは1985年まで)、22万台強を販売。マツダが経営難に陥り1979年にはマツダはフォードと資本提携したが、マツダの暗黒時代のなか販売面で大きく貢献した。
そして、ファミリア史上最大のヒット作となる5代目ファミリアにバトンタッチ。ファミリアと言えばこの5代目が代名詞となっているが、4代目は海外(アメリカではGLC、欧州では323の車名で販売)、特に欧州での評価を高めたという点で重要なモデルだった。
【マツダファミリアAPスーパーカスタム主要諸元】
全長3835×全幅1605×全高1375mm
ホイールベース:2315mm
車両重量:805kg
エンジン:1272cc、直4SOHC
最高出力:72ps/5700rpm
最大トルク:10.5kgm/3500rpm
価格:80万円(5MT)
【豆知識】
トヨタカローラは1966年に初代モデルが登場。トヨタ車のヒエラルキーでは、パブリカとコロナの間に位置する大衆車だ。ライバルとなる日産サニーのほうが数カ月早く登場したが、サニーのエンジンが1000ccなのに対し1100ccで登場し、『プラス100ccの余裕』というキャッチコピーで大々的にアピール。そのライバルのサニーが現在は日本で販売されていないのに対し、カローラは今も日本車のビッグネームとして君臨。単一車種としては世界一の累計販売台数を誇っている。多くの派生車を生んできたのもカローラの特徴で、2026年には60周年を迎える。
市原信幸
1966年、広島県生まれのかに座。この世代の例にもれず小学生の時に池沢早人師(旧ペンネームは池沢さとし)先生の漫画『サーキットの狼』(『週刊少年ジャンプ』に1975~1979年連載)に端を発するスーパーカーブームを経験。ブームが去った後もクルマ濃度は薄まるどころか増すばかり。大学入学時に上京し、新卒で三推社(現講談社ビーシー)に入社。以後、30年近く『ベストカー』の編集に携わる。
写真/MAZDA