蕎麦を愉しむには一にも二にもまずはせいろが旨い店に行くべし。吟味した原料と手打ちならではの香りと美味を味わいに、電車を乗り継いでも行きたくなる東京都内の店を厳選。エレガントで滋味深い、せいろの魅力ココにあり!
画像ギャラリーしろうの天せいろ(そば/表参道)
若者で賑わう表参道の街にひっそりと佇む古民家風の一軒家。重厚感漂う格子戸を開ければ、古材を使った温かみのあるインテリアが迎えてくれる。
手打ちそば 神楽坂 大川やの穴子天せいろ(最寄駅:神楽坂駅)
市ヶ谷の名店『大川や』の店主・大川英児さんが、自らの想いを込めた蕎麦屋を神楽坂に誕生させた。従来の店は信頼の厚い弟子に任せ、新店で大事にしたのは「すべてに自分の手仕事が入ること」。
嘉一の三色もり(最寄駅:浜松町駅)
変わり蕎麦を得意とする店の中でも、とりわけここの柚子切りはいい。高知産の柚子の皮のみをペースト状にし、きめ細やかな更科粉にたっぷりと打ち込んだその姿は、自然のままの黄色が目にも鮮やかだ。
生粉打ち 花乃蕎麦の親子とじせいろ(最寄駅:人形町駅)
普通の主婦が一念発起。蕎麦店で働きながら資金を集め、名人の師匠のもとで勉強して独立を果たしたのは今から10年前のことだ。「女性らしい優しい蕎麦とよく言われます。蕎麦は打つ人で味が変わるもの。男性とはまた違う力加減やのし方で作る味を優しいと表現されるのはうれしい」と話す店主の御供さん。
鴨蕎麦 尖|とつの鴨蕎麦(最寄駅:自由が丘駅)
鴨せいろ一本で勝負。そんな気鋭の鴨蕎麦専門店が自由が丘にオープンし、週末は行列必至の人気を集めている。
蕎堂 壮のしゃもせいろ(最寄駅:経堂駅)
若き店主・中村さんご夫妻が切り盛りする期待の新店。蕎麦は会津産など厳選した蕎麦の実を店内の石臼で毎日5~6時間かけ滑らかな微粉になるように挽き、香りと甘みを存分に愉しめる九一で打っている。
手打そば 小菅の鴨汁せいろ(最寄駅:目黒駅)
8月下旬から年明けまでは、北海道から九州にかけて南下する、全国各地の新蕎麦を十割で打つ。香りのよさはもちろん、澄んだ緑色が見た目にも美しいせいろだ。
手打ち蕎麦 うじいえの天せいろ(最寄駅:町屋駅)
新宿で長年店を営んでいた蕎麦職人歴30年の氏家さんが、休業を経て3年前に故郷の町屋を新天地に選んで再出発した。「真心を込めた仕事がしたい」と住宅街に構えた店は小さな看板があるのみだが、彼の蕎麦の旨さは地元で知られた存在だ。
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