都内で味わえる絶品海鮮丼7選 海の宝石がたっぷり!

味気ない食生活が続くと、無性に食べたくなるのが新鮮な魚介類。マグロやイクラ、ウニといった絶品魚介をたっぷりのせた海鮮丼は、そんなときにピッタリの最強丼です!

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『十番右京 恵比寿店』@恵比寿

キラキラのイクラがそそる 艶っぽい美女のような名物丼

海のたまごかけご飯(2398円)
とろり濃厚なウニと大粒のイクラがあふれんばかり。酢飯ではなく白いご飯を合わせている。味付けはご飯と具の間に忍ばせたウニのソースだ。卵黄は雑味のないピュアな味わいが特徴の、埼玉県深谷市の田中農場のもの。具材と黄身をよく混ぜ合わせて食べるのがおすすめだ

「ずるいなぁ」。丼を見たとたん、頭に浮かんだ言葉はこれひとつ。

卵かけご飯と言いながら、こんなにも豪華でいいのだろうか(笑)。
こぼれんばかりのイクラに燦然と輝くウニ、
うっとりするような黄身とキャビアのコントラストが誘うように色気を振りまく。

この丼を出しているのが人気居酒屋『十番右京』。
季節の料理のフォトジェニックなプレゼンテーションが得意技なのだ。

居酒屋の〆とあって、丼のサイズは大きなお茶碗ほど。
味が付いているのでこのままご飯とトッピングを混ぜ合わせていただくのだが、
〆なのにまたまた日本酒が進んでしまうじゃないの。
あぁ、困った、困った!

海の宝石おちょこ丼3個セット(4378円)
あれもこれも食べたいというわがままな欲望を満たすために考え出されたメニューがこちら。おちょこサイズの丼にイクラ、キャビア、ウニという海の宝石三種をたっぷりのせた至福のトリオだ
『十番右京 恵比寿店』

 

[住所]東京都渋谷区恵比寿1-26-13 SEビル1階
[電話]03-3440-7888
[営業時間]12時~15時(14時半LO)、17時~23時(22時LO)、土・日・祝12時~23時(22時LO)
[休日]無休
[交通]JR山手線ほか恵比寿駅西口から徒歩7分

『海玄』@築地

最高級の鮨店ご用達の仲卸が満を持して完成させたマグロ丼

究極の海玄まぐろ丼(3800円)
部位は毎日変わるが、切り身、すき身、はがしの3種類が入る。

2021年9月にオープンしたばかり。早くも食いしん坊の間で話題を集めているのがこちら。

仲卸のやま幸といえば、最高級の鮨店にマグロを卸していることで有名だが、
そんなマグロのプロフェッショナルがマグロ丼の店を作り上げた。

マグロを一番美味しく食べてもらうこと。そこを追求しました」と、店長の狩野さん。

「究極の海玄まぐろ丼」は国産本マグロの、その日入荷した部位を使うので内容は毎日変わるが、
その分だけ一期一会の出合いがある。

マグロを引き立てる酢飯も契約農家のこだわりの米。
あの“やま幸のマグロ”を目指して、遠くから足を運ぶ人が後を絶たないのも納得だ。

お昼の丼セットには、マグロの一品、マグロコラーゲンスープ、山芋のすり流しが付く。途中から山かけにして味変すると2度美味しい。醤油のかけ過ぎ防止のため、スプレー式醤油が用意されている
お昼の選べる丼(2800円)
迷ったら2種類の小丼が選べるこちらもおすすめ。左はマグロときんぴらの意外な相性に驚く「まぐろかき身のきんぴら合わせ丼」。右はたくあんが入った「とろたく」
『海玄』
[住所]東京都中央区築地4-13-8 ソラシアビル1階
[電話]03-6260-4808
[営業時間]11時~15時、17時~20時
[休日]不定休
[交通]地下鉄日比谷線築地駅1番出口から徒歩6分

『九段うお多』@市ヶ谷

市ヶ谷で愛され続ける魚介割烹でお得な海鮮丼をほおばる幸せ

まぐろかにいくら丼(1200円)
マグロの赤身、生のカニのほぐし身、イクラという組み合わせ。

市ヶ谷で創業100年を超える老舗。もともと魚屋を営んでいたが、
2代目が隣で食堂を始め、それが人気となって魚料理が主役の割烹料理店に転身したという。
現在のご主人は3代目で息子さんと共に厨房で腕を振るっている。

そんな歴史を持つだけに、店主の魚を見る目は間違いがない。
毎日豊洲市場から新鮮でいい魚を仕入れている。

そのかいあって、ランチの丼は味噌汁、小鉢が付いて1000円~1200円とリーズナブル。
マグロをベースに6種類の丼を楽しめる財布に優しいランチ丼は、市ヶ谷のサラリーマンたちの心のオアシスとして毎日にぎわっている。

下は白いご飯で、味噌汁、小鉢、お新香付き。+250円で大きな「あさりの味噌汁」に変更できるのもうれしい
中おち丼(850円)、あさりの味噌汁(250円)
脂と赤身の旨みが濃い中落ちがたっぷりのっている。納豆150円や生卵100円などのトッピングを追加したり、冷奴や卵焼きなどの小鉢も注文できる。魚介の丼は当日の仕入れによってネタが入れ替わることもある
『九段うお多』
[住所]東京都千代田区九段南4-6-6 飯野ビル1・2階
[電話]03-3237-7563
[営業時間]月~土11時半~14時半、月~金17時~22時
[休日]日・祝
[交通]都営新宿線市ヶ谷駅A2出口から徒歩3分

『Ata 虎ノ門』@虎ノ門

フレンチのシェフが考えると海鮮丼はこんなにモダンに

Ataの変態海鮮丼(1320円)
その日に入荷した魚の刺身が7種類のる。この日はホタテ、マダイ、ミズダコ、エビ、イサキ、マグロのホホ肉。トマトソースなども入り、様々な味を重ねているので混ぜ合わせて食べよう

マグロの頭がカウンターにドンと鎮座する、魚を売りにしたフレンチ。

このマグロの頭は『まぐろのうなじ』という料理になったり、サバの生ハムがあったりと個性的なメニューが楽しい。

そんな同店が考案したランチ限定の丼が「変態海鮮丼」。ご飯はなんとターメリックライスの酢飯。和食とは全く違うアプローチで、魚介と共にマヨネーズやチーズ、スパイスを利かせたキャロットラペなど野菜も充実。

混ぜて食べると味わいが重層的になるのだが、それがどこかインド料理のミールスを思わせる。

三分の二を食べ終わったところで、熱々のお出汁をかけてくれるので、1杯で2度楽しめる。
サーモンとアボカドのタルタル丼(1320円)
自家製の生スモークサーモンをアボカドと一緒にタルタルに。レモンの果汁を搾り、レモンの皮も少し削って香りを付けている
その日入荷したマグロの頭は、ほほ肉や頭肉が料理に使われる
アタのオーナーシェフ、掛川哲司さんの弟さんが醸造を手掛ける新潟・カーブドッチワイナリーのワインも揃う。左から、スパークリング、ケルナーを使ったぺんぎん、アルバリーニョなど魚介とよく合うものが豊富
『Ata 虎ノ門』
[住所]東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー3階
[電話]03-6811-2529
[営業時間]11時~20時、土・日・祝12時~
[休日]虎ノ門ヒルズに準じる
[交通]地下鉄日比谷線虎ノ門ヒルズ駅直結

『青』@代々木上原

店主の好物という看板メニュー だから間違いなく旨いのだ!

うに・いくら丼(1760円)
ウニとイクラの旨みが口中で混ざり合って、箸がとまらない。大きすぎない小ぶりなサイズも〆にちょうど良い

創作和食の『青』ではオープン当初からこの丼が名物で、お客さんのほとんどがオーダーするという人気メニュー。

なぜ「うに・いくら丼」を名物に?と聞くと「自分が好きだったからかな」と笑うのはご主人の山根さん。
作っている人が好きなんだからこれは間違いない!

一見して普通に見えるけれど侮るなかれ。ウニもイクラも厳選していてほぼ北海道産。
隠し味に細かく切ったキュウリを加えているのでほどよくさっぱりし、シャキシャキとした歯応えも楽しめる。

飽きずに食べ進められる〆の名作なのだ。

黄ニラとくじらベーコンの辛子正油和え(1100円)
くじらベーコンの脂に、黄ニラとキュウリが寄り添う絶品つまみ
さわらと秋野菜の朴葉味噌焼(1760円)
秋の食材をほっこり焼いて。日本酒との相性もばっちりだ
『青』
[住所]東京都渋谷区西原3-24-12
[電話]03-3485-8808
[営業時間]17時~24時
[休日]月
[交通]小田急線代々木上原駅から徒歩5分

『キタニ水産』@築地

テイクアウトの絶品まぐろ丼は秋晴れの空の下で食べよう!

中とろ丼(1300円)
脂の美味しさと赤身の旨みがほどよい中トロ丼は、マグロ好きにはたまらない

築地には丼の名店も多いが、同店は飲食店ではなく、豊洲市場にも出店する仲卸・キタニ水産の小売り店。
ここではその日入荷したマグロを目前で切って盛る、中トロ丼がおすすめだ。

店内でイートインはできないが、築地魚河岸ビルに入っているので、屋上のある3階で食べることができる。
目いっぱい楽しむなら、殻を開けてもらった牡蠣やイクラの塩漬け、マグロの剥き身など、つまみを買い込んで、お酒と一緒に持ち込むのもいいだろう。

オープンエアのテーブルで独りプチ宴会なんて、大人の特権かもしれない。

すき身丼(1300円)
新メニューのすき身丼。とろたくならぬ、マグロのすき身に奈良漬けを加えたオリジナル 
入荷したマグロを目の前で切り分けてくれる
この日は大間の本マグロ
『キタニ水産』
[住所]東京都中央区築地6-26-1 小田原橋棟
[電話]03-6260-6900
[営業時間]7時~15時
[休日]豊洲市場休市日
[交通]地下鉄日比谷線駅1番出口から徒歩6分

『日比谷しまね館 ご縁カフェ』@日比谷

超高級魚を大胆に丼に 産地だからできた黄金メニュー

のどぐろ丼(1300円)
上品なたれをかけていただく。宍道湖のシジミの味噌汁と漬物付き。のどぐろ増量、ご飯大盛りは+各100円

海鮮丼も西日本ではちょっと色合いが違うようだ。

魚介が美味しい島根県のアンテナショップで食べられるのは「のどぐろ丼」。
言わずと知れた高級魚・のどぐろを丼にするとは「お主やるなぁ」である。
実はこれ『全国ご当地どんぶり選手権』で2年連続グランプリという逸品。

もうひとつ気になるのが隠岐の漁師飯という「寒シマメ丼」。
新鮮なスルメイカに醤油を絡めて白飯にのせたご当地料理だ。

両方とも『しまね館』でお持ち帰り用を売っているので、自宅でも同じ味を楽しめるのもうれしい

のどぐろ丼のネタ1296円、たれ378円を購入すれば家でも楽しめる
寒シマメ丼(1200円)
隠岐では12月末~2月に獲れる、身が厚くて甘みが濃厚なスルメイカを寒シマメと呼ぶ。素朴だからこそ、素材の美味しさを味わえる漁師料理だ

 

[住所]東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ地下1階
[電話]03-6457-9404
[営業時間]日比谷シャンテに準じる
[休日]月・火
[交通]地下鉄日比谷線日比谷駅直結

 

撮影/貝塚隆、西﨑進也(青、しまね館) 取材/岡本ジュン
※店のデータは、2021年11月号発売時点の情報です。

 

※全国での新型コロナウイルスの感染拡大等により、営業時間やメニュー等に変更が生じる可能性があるため、訪問の際は、事前に各お店に最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。また、各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いいたします。

※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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