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土用の丑の日になぜ「うなぎ」?

土用の丑の日にうなぎを食べるようになった由来として、巷間でよく言われているのは「平賀源内」説です。平賀源内は江戸中期の本草学(薬物に関する学問)者で戯作者。うなぎは冬が旬なため、鰻屋では夏になると売り上げが落ちていたそうです。とある鰻屋からそのことで相談を受けた平賀源内が、「丑(うし)の日に『う』のつくものを食べると良い」という伝承を引き合いに出し、「本日丑の日」と書いた紙を貼りださせました。すると売り上げが上がり繁盛したため、ほかの鰻屋も真似るようになり、土用の丑の日にうなぎを食べるという風習が出来たというものです。この説は有名ですが、史実かどうかはわかっていません。ただ、江戸時代からの習慣であることは、間違いないようです。

平賀源内さんが、「土用の丑の日」を考えたと言われているけれど……

「丑の日に『う』のつく食べ物」という伝承についても、真偽のほどはともかくとして、うなぎにはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、カルシウム、タンパク質など豊富な栄養素が含まれており、夏バテ防止、食欲不振の解消、疲労回復などに効果があると考えられています。

土用は季節の変わり目で体調を崩しやすいため、栄養のあるものを食べて体調管理を心掛けるという風習には合理性があると考えられます。

(参考)
[1] 鰻(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1607/spe2_01.html

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圓岡太治
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