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横浜駅付近の痕跡

地上線時代の痕跡は、当時の駅舎や高架橋そのものが解体されているため、期待できないと思っていた。新しく東横線の跡地に建てられた駅ビル「シァル横浜(JR横浜タワー)」を散策していると、フロア案内の2階部分に「鶴屋町連絡デッキ(はまレールウォーク)」なる文字を発見。さっそく行ってみると、レールを模したオブジェが床に埋め込まれていた。東横フラワー緑道の一部で見られたものと同じような造り込みだった。

その先には、「帷子川(かたびらがわ)分水路」が流れており、東横線時代にも橋梁(内海川橋梁)が架かっていたことを思い出し、その痕跡を探してみた。ありました、東横線時代の橋梁が当時のままに「鶴屋町連絡デッキ(はまレールウォーク)」として再利用されていた。ちょっと感動。

ここから先は、東横フラワー緑道へと至るわけだが、その間には新築のビルが林立しており、東横線の痕跡を探すことは不可能と判断し、ここで調査は終了としたのであった。

「鶴屋町連絡デッキ(はまレールウォーク)」は、JR横浜タワー(シァル横浜)とJR横浜鶴屋町ビル(シァル横浜アネックス)の間(2階部分)にある=2025年5月13日、横浜市西区高島
鶴屋町連絡デッキ(はまレールウォーク)を支える旧東横線の「内海川橋梁」=2025年5月13日、横浜市西区高島
鶴屋橋から見た旧東横線の内海川橋梁。ここを流れる「帷子川分水路」の上空には、高速道路(首都高速神奈川2号三ツ沢線)が通っている=2025年5月13日、横浜市西区高島
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文・写真/工藤直通

くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元・日本鉄道電気技術協会技術主幹、芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、鉄道友の会会員。

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