さばコロッケが蕎麦にのるまで
ここでサバジェンヌのカミングアウト。
サバ以外に好きなものがあります。
それは「コロッケそば」。ほぼ「立ち食いそば」にしか存在しない「かけそばの上にコロッケがのったそば」である。念のため説明したのは関東圏では定番だが、「おでんのちくわぶ」なみに「全国区」ではないからだ。
大阪育ちのジェンヌも当然ながら知る由もなかったが、東京で運命的な出合いを果たして以来、30年近く、月4回は食べてます。すごい好きです。コロッケそばについてなら、夜通し語れます。ええ。
というわけで鯖サミットから戻って、東京の立ちそばでコロッケそばをすすっていたジェンヌさん。コロッケ、だしにしみしみさせるとおいしいな~♪ 鯖サミット楽しかったな~♪
ん?
ここに、日高町のさばコロッケがのっていたらおいしい……かも!!
大好きなコロッケそばと、大好きなサバが合体なんて、サバらしすぎるよ、コロッケさばジェンヌ! 思いついたらとまらない! 妄想は膨らむばかり。
単体でもおいしいさばコロッケとの相性を考えると、ツユは黒く濃厚でしっかりした味わいのツユよりも、ダシの風味がいきた「優しい味わい」のツユが合うはず。
だったら……愛してやまない『しぶそば』! ジェンヌにとって「癒し系立ちそば」である。
東急線沿線を中心に15店舗を展開するしぶそば。
蕎麦は吟味して独自の配合で製粉して打ち立ての鮮度の高い蕎麦を、茹でたてで。ツユはなんと「毎朝」仕込む。カツオ節、サバの枯節、宗田節を丁寧に炊いたダシに、明治5年創業の山梨県「テンヨ武田」の特選醤油を使い、自然な甘みになるようバランスよくブレンドした「カエシ」と合わせる。
だーかーら。上質なダシは香りよく、体に沁みるようにやさしく、奥深い味わい、シュッとした蕎麦は香りよく、ピチピチとしてしなやか。するするとなめらかで穏やかに食べ進められる。立ちそばなのに、女性客が多いのもうなずける。
絶対、さばコロッケと「ナイスサバランス」なはず!
というわけで、向かいました。しぶそばを運営する「東急グルメフロント」へ。ご担当様にお目にかかるなり、しぶそば愛とコロッケそば愛と、さばコロッケ愛を激白。
愛が伝わったのか、圧が強かったのか(?)再度お打ち合わせを……のご連絡をいただき、サバジェンヌと、「コロッケそばを食べたことがない」ミスター角刈りで再訪。
……このふたりでは相当暑苦しかったと思うが、とにかく思いのたけをダブルで聞いていただいたのが今年2025年の3月。そこからいろいろとやりとりをさせていただき、7月、ビッグニュースが飛び込んだ。
「さばコロッケ」の採用が決定! しかも9月にリニューアルオープンするあの、あの!!『本家しぶそば 渋谷道玄坂店』の限定メニューとして!
本家しぶそばは、渋谷駅構内で40年間にわたって親しまれてきた伝説の名店だ。「しぶそば」の総本山として、立ちそばファンの心をがっつりつかんでいたものの、渋谷駅再開発にあたり、惜しまれながら2020年閉店。が5年の月日を経て復活する渋谷道玄坂店にてデビューを果たすとは……(涙)。
しかも「期間限定」ではなく、本家しぶそばのみの「レギュラーメニュー」。
道玄坂店のメニュー表をみて腰を抜かしそうになった。
ふつうの「コロッケ」は扱いなし。つまり、さばコロッケ一徹である。
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¥4,380(税込)
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¥5,400(税込)
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¥5,100(税込)
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¥5,280(税込)