サバコロッケそばをおいしく食べる
じゃーん。「さばコロッケそば」登場! よかったね、のったね。なぜか母の気持ちで語りかけるジェンヌ(涙)。
さてここで。コロッケそば初心者の方に説明させていただきたい。コロッケそば好きが絶対に語りたがるのが「食べ方」。だいたい食べ方に「マイお作法」があり、それが「コロッケそば」の魅力でもある。
おおむね以下のふたつにわかれる。
(1)コロッケを上にのせて、ほどよくツユをしみしみさせてから食べる
(2)コロッケを最初から崩してツユをポタージュ状にして食べる
ジェンヌはがぜん「1」である。「崩れない」程度に、ほどよくツユがしみこんだコロッケを食べる。つまり「コロッケの決壊ギリギリ」ポイントを見極めつつ、蕎麦を食べる。
適度にコロッケを箸でたたいて、「どうかな~」と硬さを確かめながら、ツユにコロッケをしみしみさせて「コロッケを育てる」。きた~という「食べごろ」の瞬間にコロッケをパクリ。とろっとほどける味わい。うーん、なんておいしい! だから箸でもって、コロッケが崩れるとアウト。崩壊ではなく「ギリギリ決壊」を正確に見極めて、育ったコロッケを食べる幸せって言ったら!!
コロッケによって、ツユの染み方も違うし、それ以前にツユの味わいとコロッケのバランスもさまざま。だから、その店ならではのタイミングも見極め、夏と冬の速度の違いも見極め……
……すみません。あと5時間くらい話していそうなのでやめます……。
いざ、「さばコロッケそば」! まずはツユを飲んで蕎麦をずるずる。うんうん、安定して、やさしいなあ、しぶそば。
コロッケは、前述のとおり箸で確認しつつ、そばを食べ進めます。
箸でぴたぴた。おっ。ツユを含んで「ぽたぽた」感がでてきましたよ。はい、完成! 「さばコロッケの決壊ギリギリ」状態!
いざ! 割ってみます。
うーん、ツユをふくんだジャガイモがほろり。そして、カツオ節のコクを含んだサバの旨みがほどけるように口の中に広がり、梅酢の爽やかさが追いかける。そしてツユを飲めばこちらも爽やか、そこに細めでなめらかなそばが、のど越しよく駆け抜ける。
ツユが染みてまったりしたさばコロッケ、梅風味でさっぱりと、軽快なそばがシュッと締める。いいぞいいぞー!
割った半分のさばコロッケは、どんどんツユだくに。箸で持ち上げられるまでは「つゆだくさばコロッケ」のもろもろ感を楽しみ、崩壊したさばコロッケは「ポタージュつゆ」にそばをからめて味わう。
ん? つゆにコクが増している! これは、まさかの! 具の「追いサバ効果」でおいしさアップ。
普通のコロッケそばもおいしいけれど、さばコロッケそばは、コロッケもおいしく、「追いサバ」効果で蕎麦もおいしくなる。サバと梅とそばの競演が楽しめる「エンターテイナー」なコロッケそば。自信をもって、おすすめします!
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¥4,380(税込)
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¥5,280(税込)