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道の駅の人気メニュー「鶏汁定食」に舌鼓

さて、『もっくる新城』に話を戻そう。田原さんは、駅内のレストランで鶏とろを使ったメニュー開発を指示し、試食を重ねて販売をスタートさせた。そのひとつが「鶏汁定食」(900円)である。

豚汁ならぬ鶏汁とは、鶏とろをごぼうや大根、にんじんなどたっぷりの根菜とともに煮込んだ汁物。愛知県らしく豆味噌を味付けに使っているのが特徴だ。鶏汁が注がれたお椀の大きさは丼くらいあり、鶏とろがゴロゴロと入っている。

コクのある豆味噌の味がしっかりと染みた鶏とろや根菜は言うまでもなく、鶏の旨みが染み渡ったツユも絶品だ。これだけでもご飯に合うのに、錦爽どりのチキンカツと半熟卵も付く。しかも、ご飯のおかわりは無料だ。

「半熟卵に専用のタレをかけて、チキンカツをくぐらせて召し上がってください」と、田原さん。その通りに食べると、これまた旨い。大満足の定食だった。

ボリューム満点の「鶏汁定食」
ボリューム満点の「鶏汁定食」

鶏とろを使ったメニューはすっかり道の駅の名物になった。筆者も「鶏汁定食」を目当てにまた訪れたくなったほど。田原さんは「新城鶏学会」を設立し、鶏とろを使ったメニューを道の駅にとどまらず新城の名物にできないかと市役所や商工会に働きかけた。

「将来、ここ『もっくる新城』で全国の銘柄鶏の料理が楽しめる鶏サミットを開催できないかと。そのためには地元がもっと盛り上がる必要があります。市役所や商工会とともに新城市内の飲食店にメニュー開発を呼びかけたところ、15軒以上の店が参加してくれました」(田原さん)

「新城鶏学会」は、新城における鶏料理の普及が目的であり、特定の銘柄鶏や部位を使用するというルールはないが、新城市内の飲食店は主に鶏とろと、卵を産まなくなった親鶏を使ったメニューを用意している。

なお、メニュー開発には地方創生プランナーとして全国の地域活性化プロジェクトに取り組む料理研究家の長田絢氏が監修した。その一部を紹介しよう。

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新城市内の飲食店イチオシの鶏料理...
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永谷正樹
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