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「しろう」の蕎麦屋の玉子焼き 980円

コクある茨城県産「奥久慈卵」を4個使う。蕎麦のダシがたっぷり

 若者で賑わう表参道の街にひっそりと佇む古民家風の一軒家。重厚感漂う格子戸を開ければ、古材を使った温かみのあるインテリアが迎えてくれる。

「大川や」の玉子焼 700円

見た目の美しさにもこだわった一品。かけに使うダシを入れて焼く

 市ヶ谷の名店『大川や』の店主・大川英児さんが、自らの想いを込めた蕎麦屋を神楽坂に誕生させた。従来の店は信頼の厚い弟子に任せ、新店で大事にしたのは「すべてに自分の手仕事が入ること」。

「嘉一」の出汁巻き玉子焼 950円

玉子焼専用の特製ダシを入れて、味わい深く。しっとりやわらかい

 変わり蕎麦を得意とする店の中でも、とりわけここの柚子切りはいい。高知産の柚子の皮のみをペースト状にし、きめ細やかな更科粉にたっぷりと打ち込んだその姿は、自然のままの黄色が目にも鮮やかだ。

「花乃蕎麦」の花特製出し巻き卵 830円

熊本の「コッコファーム」の卵を4個使う。米油で焼いてふんわりと

 普通の主婦が一念発起。蕎麦店で働きながら資金を集め、名人の師匠のもとで勉強して独立を果たしたのは今から10年前のことだ。「女性らしい優しい蕎麦とよく言われます。蕎麦は打つ人で味が変わるもの。男性とはまた違う力加減やのし方で作る味を優しいと表現されるのはうれしい」と話す店主の御供さん。

「壮」の出汁巻き玉子 864円

かけ用のダシと砂糖を少々入れて仕上げる。甘過ぎず、優しい風味

 若き店主・中村さんご夫妻が切り盛りする期待の新店。蕎麦は会津産など厳選した蕎麦の実を店内の石臼で毎日5~6時間かけ滑らかな微粉になるように挽き、香りと甘みを存分に愉しめる九一で打っている。

「小菅」の玉子焼き 800円

箸で持ち上げるのが困難なほどたっぷりのダシを加えてふわふわの食感だ

 8月下旬から年明けまでは、北海道から九州にかけて南下する、全国各地の新蕎麦を十割で打つ。香りのよさはもちろん、澄んだ緑色が見た目にも美しいせいろだ。

「うじいえ」の出し巻き玉子 800円

蕎麦のダシにかえしを少し加えた味わい。好きな厚さに自分でカット

 新宿で長年店を営んでいた蕎麦職人歴30年の氏家さんが、休業を経て3年前に故郷の町屋を新天地に選んで再出発した。「真心を込めた仕事がしたい」と住宅街に構えた店は小さな看板があるのみだが、彼の蕎麦の旨さは地元で知られた存在だ。

「じゆうさん」の玉子焼き 600円

中心はとろりし、半熟気味でふんわりと巻かれている。優しい味わいだ

 キリッとした蕎麦にも、手抜きのない蕎麦前にも、真摯な仕事ぶりが伺える『じゆうさん』。蕎麦好きにはつとに有名だが、意外と知られていない名物が「おあげそば」だ。

「紫仙庵」のダシまき卵 810円

しっかりと焼かれた端正な玉子焼き。濃厚なダシの風味が日本酒を誘う

 築65年余という古民家で、ゆったり蕎麦と日本酒を味わえる『紫仙庵』。駅から散歩気分で歩いてくれば、情緒ある門構えの一軒家が迎えてくれる。

「しらかめ」の出汁巻き 750円

ふんわかプリンのような弾力でダシが香る。鬼おろしと一緒に

「近所の人が気軽に来られる店でありたい」というご主人の広沢伸彦さん。どこかカフェを思わせるかわいらしいお店は、女性ひとりでも入りやすく、なによりありがたいのは昼と夜の間も休みなしで営業すること。

「玉笑」の玉子焼き 864円

ダシがたっぷりの正統派。辛味大根を加えた大根おろしをたっぷりと

 江戸時代は高級であった「玉子とじそば」だが、最近のモダンな蕎麦屋ではおかないところも多い。玉笑のご主人の浦川さんは「ならば自分がやろう」と敢えてこのメニューをオンリストした。

「山せみ」の蕎麦屋の玉子焼き

有精卵を使用。好みで出汁巻きと甘口巻きの2種から選べる。写真は出汁巻き

 築地から仕入れる新鮮な魚介の刺身をはじめ、揚げ物や焼き物、野菜を使った一品料理、さらには味噌や豆板醤で味付けしたピリ辛の豚挽き肉と、たっぷりの野菜、揚げ蕎麦を包んでタコス風にいただく「蕎麦クレープ」などなど、つまみの品揃えがとにかく豊富だ。 もちろん蕎麦も充実。

「正音」の出汁巻玉子焼 900円

砂糖は抑えて、玉子のほんわりとした甘みを生かしている

老舗で約10年間腕を磨いてから2年前に「蕎麦切り 正音」を開業した。蕎麦は北海道や茨城産を中心とした抜き実を石臼で挽いてから、あえてふるいにかけずに打つことで、野趣あふれる香りと、時折皮が歯に当たる変化に富んだ食感に仕上げている。

「芳とも庵」の蕎麦屋の出し巻き 800円

かけ汁を加えており、上質なダシの風味をしみじみと感じられる

津軽の味をすする!その製法の複雑さから、本場でもこれを打つ店は数軒しかないという津軽蕎麦。そんな幻の蕎麦を都内で食べられる、「芳とも庵」はおそらく唯一の店だ。

「御清水庵 清恵」のだしまき玉子 800円

まろやかな甘みを感じる味付けで玉子のコクを引き立てている

出身地である福井の食材を紹介するため、店主・中本好美さんが15年前にこの店を開いた。契約農家から毎朝届く挽き立ての蕎麦粉を使用し外二で打つ蕎麦は、ふくよかな香りが満点。

おとなの週末の「蕎麦」に関するまとめ記事

■蕎麦好きなら必ず行くべき!東京の蕎麦店を厳選!→「ミシュラン掲載店などおすすめの名店」のまとめ記事
■肉そばの名店が勢揃い!→「蕎麦界のヘヴィ級、肉そば!」のまとめ記事
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※写真や情報は当時の内容ですので、最新の情報とは異なる可能性があります。必ず事前にご確認の上ご利用ください。

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